野宮神社の御由緒
野宮神社(ののみやじんじゃ)は京都市右京区嵯峨野に位置し、天皇の代理として伊勢神宮に仕える斎王が伊勢へ赴く前に身を清めた「野宮」に由来する神社です。
斎王は未婚の皇女・女王から選ばれ、宮中の初斎院で1年間『野宮』で1年間身を清め、伊勢神宮に向かったとされています。その様子は紫式部の『源氏物語 賢木の巻』にも描かれており、歴史的・文学的にも重要な場所です。
斎王制度廃絶後は神社として存続し、後奈良天皇や中御門天皇からの保護を受け、現在に至ります。
野宮神社の御祭神
主祭神は野宮大神(天照大御神)であり、国土安泰や開運、勝負運、合格などのご利益があるとされています。また、境内には以下の摂末社が祀られています:
- 愛宕大神(鎮火勝運)
- 白峰弁財天(芸能上達)
- 白福稲荷大明神(子宝安産、商売繁盛、五穀豊穣)
- 大山弁財天(交通安全、財運向上)
- 野宮大黒天(良縁結婚)
野宮神社の御利益
野宮神社は、主祭神である天照大御神のご神徳により、国土安泰、開運、勝負運、合格などのご利益があるとされています。
境内の摂末社により、良縁・恋愛成就、子宝・安産、商売繁盛、芸能上達、交通安全、財運向上など、多岐にわたるご利益が期待できます。特に、境内の神石「お亀石」を撫でながら願うと、1年以内に願い事が叶うと伝えられており、多くの参拝者が訪れます。
野宮神社の詳しい所在地
- 住所: 〒616-8393 京都府京都市右京区嵯峨野々宮町1
- アクセス: 京福嵐山線(嵐電)「嵐山駅」より徒歩約10分、またはJR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」より徒歩約10分。
- 駐車場: なし(周辺のコインパーキングを利用)
- 参拝時間: 9:00~17:00(受付16:30終了)
- お問い合わせ: TEL: 075-871-1972
サクナダリの感想
野宮神社は、竹林の中に佇む静寂な雰囲気が魅力的で、歴史と自然が融合した美しい場所です。特に黒木鳥居は独特の風情があり、平安時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。
また、『源氏物語』の舞台としても知られており、文学ファンにとっても興味深いスポットです。
境内の「お亀石」を撫でながら願い事をすると叶うとされ、多くの参拝者が訪れています。嵯峨嵐山エリアの観光と合わせて訪れるのもおすすめです。
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