梶並神社の御由緒
梶並神社(かじなみじんじゃ)は岡山県美作市梶並地区に鎮座する由緒ある神社で、創建は推古天皇21年(613年)と伝えられています。
当初は香美宮と称され、水神を祀る香美郷の総鎮守でした。その後、天慶年間(938年~947年)に京都の清水八幡宮を勧請し、梶並八幡宮と号するようになりました。現在の社殿は、安政3年(1856年)に再建されたものです。
梶並神社の御祭神
梶並神社の御祭神は以下の通りです:
- 誉田別命(ほんだわけのみこと)
- 息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと)
- 玉依姫命(たまよりひめのみこと)
これらの神々は、国家鎮護や農業守護の神として信仰されています。
梶並神社の御利益
梶並神社は、無病息災、家内安全、五穀豊穣、厄除けの御利益で知られています。
毎年10月の第1土曜日に行われる奇祭「当人祭(とうにんさい)」は、地元では梶並祭りとして親しまれています。
氏子の中から選ばれた当人様(生き神様)は1か月間、食事制限などで身を清めます。祭り当日は、参道にひれ伏した参拝者の背中を当人様がまたいで通ることで、無病息災や願望成就の御利益があるとされています。
当人様は両脇を抱えられた状態で梶並神社まで練り歩き、社殿に入るまでは一度も足を地に付けてはいけないそうです。
梶並神社の詳しい所在地
- 住所: 〒707-0201 岡山県美作市梶並123
- アクセス:
- 中国自動車道美作ICから車で約30分
- 智頭急行智頭線大原駅から車で約40分
- 駐車場: あり
- お問い合わせ: TEL 0868-77-2012
サクナダリの感想
梶並神社は、歴史と自然が調和した美しい神社です。
参道には樹齢350年のスギやケヤキの巨樹が立ち並び、境内には樹齢150年のツバキも見られ、古の景観を今に伝えています。特に「当人祭」は独特の雰囲気を持つ祭りで、参拝者として参加することで、無病息災や願望成就の御利益を直接感じられる貴重な体験となりました。
静寂な環境の中で心身ともにリフレッシュできる場所として、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
当人祭について
下の画像は2023年の当人祭の模様です。自治体単位で行われる最後の当人祭でした。運よく祭りに参加することができました。2024年以降は有志で行われるそうです。
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