糸碕神社の御由緒
糸碕神社(いとさきじんじゃ)は、広島県三原市糸崎に鎮座する由緒ある神社です。旧称は糸崎八幡宮で、天平元年(729年)に豊前国宇佐八幡宮より応神天皇の産髪を勧請し創祀されたと伝えられています。
鎮座地は瀬戸内海に面し、長井の浦と呼ばれる風待ちの浦として『万葉集』にも詠まれています。境内の東側には貢井(みつぎい)、または御調井と呼ばれる井戸があり、社伝によれば神功皇后が長井の浦に船を繋ぎ、この井戸の水を求めたことに因んでその水を長井の水と称し、当地を長井の浦と称すと伝わります。
長井の浦は井戸崎(いどさき)ともいい、現地名の糸崎(いとさき)のはじめとされます。かつて広島県に存在した郡である御調郡も当神社の御調井が発祥であるという説があります。
糸碕神社の御祭神
糸碕神社の御祭神は以下の三柱です:
- 帯中津日子命(たらしなかつひこのみこと)-仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)
- 品陀和気命(ほんだわけのみこと)-応神天皇(おうじんてんのう)
- 息長帯日売命(おきながたらしひめのみこと)-神功皇后(じんぐうこうごう)
糸碕神社の御利益
糸碕神社は、海の守護、水難除け、交通安全、身体壮健、健康長寿、安産の御利益で知られています。
特に、海上安全や水難除けの守護神として、古くから海上交通の要衝である瀬戸内海を航行する人々の信仰を集めてきました。
糸碕神社の詳しい所在地
- 住所: 〒729-0324 広島県三原市糸崎8-10-1
- アクセス:
- JR山陽本線「糸崎駅」から徒歩約10分
- 山陽自動車道「三原久井IC」から車で約20分
- 駐車場: 境内に無料駐車場あり
- お問い合わせ: TEL: 0848-68-0102
サクナダリの感想
糸碕神社は、瀬戸内海を望む美しいロケーションと、歴史深い伝説が交錯する魅力的な神社です。
境内にそびえる樹齢500年以上と推定される大楠は、広島県内で最大級の大きさを誇り、その迫力に圧倒されます。また、神功皇后ゆかりの御調井など、歴史好きにはたまらないスポットも点在しています。
海上安全や交通安全の御利益を求める方はもちろん、自然と歴史を感じたい方にもおすすめの神社です。
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