神社めぐり

沼名前神社(広島県福山市)~歴史薫る鞆の浦の守護神~

沼名前神社の御由緒

沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)は広島県福山市鞆町後地に鎮座する由緒ある神社で、平安時代の法令集『延喜式神名帳(えんぎしきしんめいちょう)』にも記載されている由緒正しい神社で、『鞆祇園宮(ともぎおんぐう)』とも呼ばれています。

仲哀天皇の時代に、神功皇后が海路の安全を願って大綿津見命を祀ったことに始まります。『鞆』とは、神功皇后が『稜威の高鞆(いづのたかとも)』と呼ばれる弓の武具の一種を納めたことがきっかけでそう呼ばれるようになりました。

後に、素戔嗚命を祀った鞆祇園宮と合祀され、明治時代になって沼名前神社と改名されました。鞆祇園宮の創建に関しては不明ですが、鞆は祇園さん発祥の地と言われています。

沼名前神社の御祭神

  • 大綿津見命(おおわたつみのみこと):海の神様であり、航海の安全や漁業の繁栄を司るとされています。
  • 須佐之男命(すさのおのみこと):厄除けや疫病退散の神として信仰されています。

沼名前神社の御利益

沼名前神社は、海上安全、漁業繁栄、厄除け、無病息災などのご利益があるとされています。

航海の安全を願う人々や、厄除けを求める参拝者からの信仰を集めています。

沼名前神社の詳しい所在地

  • 住所:〒720-0202 広島県福山市鞆町後地1225
  • アクセス:JR福山駅南口から鞆鉄バス鞆線で「鞆の浦」下車、徒歩約10分。
  • 駐車場:専用の駐車場はありません。県道22号線上に有料駐車場があります。

サクナダリの感想

沼名前神社の境内では、悠久の歴史に裏打ちされた空気の重みが体中にのしかかってきます。それはとても心地よく、心身ともに引き締まる感覚です。

豊臣秀吉も愛用したと伝えられる能舞台は、時を超えて当時の文化や芸能の息吹を感じさせます。

鞆の浦の風情と相まって、訪れる人々に深い癒しと安らぎを与えてくれることでしょう。

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